葬儀・斎場について
 

株式会社クマダの仏像修理について

昔から災害や災難を受ける度に自然を畏敬した先人達は、信仰の対象として仏像を祀り守り続けてきました。

昔の仏像はほとんどが桧製で、長い年月の間に木地が風化したり、劣化したりしてしまいます。

大型光背がいつの間にかないまま祀られていることや、持っているはずの部材がなくなっていることがあります。

又、金銅製のものがくすんだり汚れたりもします。

小さな仏像から寺院用の大きなものに至るまで、どんな大きさの仏像にも、自家工場を持つクマダでは、木地師、仏師が元の姿をよみがえらせるように修理修復を行っています。

その仏像修理の例を紹介します。

高さ約9cmの掌におさまるような小さな不動明王は、代々受け継がれてきた大切な仏像ということでしたが、両腕や足先、持ち物の剣がなくなっていました。

100年以上前に製作されたもので、本来の姿に戻してほしいということです。

まず欠損部分の製作・復元をし、その上でパーツを組み合わせ、金箔を押し彩色をして新品に仕上げました。

新品同様の仕上げではなく、年月がたったように見えるようにとの依頼でしたので、まず新品に仕上げた上で色をぼかし最終仕上げをしました。

また別の例で、製作時期は300年以上前の金銅の観音像ですが、高さは25cm、寺院に祀られているものです。

本堂の改修にあたり、仏像修復と台座を新調したいとの希望でした。

その右手は折れていて、本来左手に持っているはずの持ち物も無いため、新しく付け、冠飾りや胸飾り等の装飾も本来の姿にあわせた物をつくりました。

白木の台座は漆塗りをし、金箔をして仏像と同じ仕様にして、修復前とは見違えるように立派な観音像にすることができました。